一番の酒の肴は時間です!
酔っ払いの生活とその流れの原型は時間の中にあります。
酒好きにとって時間は最大の悩みなのです。
なぜなら、
お酒を飲むことで得られる快楽の代償として失うものは、お金よりも大切な時間だからです。
失ったお金は取り戻す事が容易ですが、時間を失えば積み重ねた努力を失いかねないし、違う成果を他人に与えてしまうからです。
その時間を浪費する事は、酒好きにとっては替え難い人生の醍醐味でもありますが、かなりのリスクと虚しさを同時に持ち合わせているのです。
酔っ払いの時間が過ぎ行くそのスピード感はとてもリアルです。
一年がアッと言う間に過ぎ去って行くそのスリルには危機感があっても興奮はありません。
酔っぱらいは永遠に続く〝今"の連続の中にどっぷりと浸かって離れようとしないのです。
世界がゆったりと止まって感じる規則性の無いアルコールタイムに居心地の良さを感じているのです。
酔っ払いの時は無情にも全てを隠して暴露する。その連続なのです。
幸せにお酒を飲み続けることが出来るのは、たまたま偶然によるものでは断じてありません。
その証拠に、一回の飲酒に対して、通常の二倍、余計に時間を浪費しているからです。
時間はエネルギー体ですから、何事においても時間を費やさなければ結果が付いてこないように、
酒好きの一生とは何を成し遂げたのかよりも、何を続けたのかが重要なのです。
ここまで来たら後には引けないのが依存症なのです。