時に、酒好きたちはカオスでもあります。
つまり、あいまいです。酒好きたちは何事においても矛盾しています。
そしてそのカオスにはカオスである酒好きたちで応戦するのです。
熱力学ではこう言われています。
「でたらめは平均を意味する。平均ほど適当である」と。
ラプラスはこう言っています。
「平均値とは差がものを言う。差のない平均値に意味が無い」と。
酒好きはみんなと同じでなくて良いのです。ちょっと変わっていた方が面白いのです。
個人差のない酔っ払いや、個性のない酒好きにはあまり意味がないようです。
ただの飲んだくれでは、美しくもなければ、愛されることもない。
では、どうすればいいのでしょうか?
酒好きは言います。
「自己陶酔も時には芸術と同じく見る者の目の中に映る一つの美学である」と。